概要

2023年の走り納め。新大阪から新幹線とキハ40を乗り継いで岡山県北の津山まで運んで、そこから自走で湯郷温泉と日生をつないだ、輪行メインの一日である。

もとは「カキオコライド」として、KeiOs さん、373 さん、坂本さんに声をかけていた。上郡あたりで迎撃してもらう、という段取りだったのだが、うちひとりの体調が思わしくなく、そちらは姫路ゴールに切り替え。上郡どころではなくなって、結局こちらは単独になった。。。(当日、こんなことをつぶやいている。「カキオコライドとか聞いていたのに、誰一人来ること無かった。残念ながら…はい…」)

KeiOs さんとは後日、「最後に自走でと言ったじゃないか」「DNSとは誰も言っていない」の応酬をしている。まあ、そういうやり取りができる相手なので、ひとりでも気は楽だったw

天気は晴れ。ただ、日が傾いてきた片鉄ロマン街道のあたりから、急に冷え込んできた。12月末の夕方の、あの芯まで冷える感じ。目当ては「カキオコ」——牡蠣のお好み焼きである。

この記事のルート

  • 区間:新大阪 →(新幹線)→ 岡山 →(津山線・キハ40)→ 津山。ここから自走で 湯郷温泉 → 和気 →(片鉄ロマン街道)→ 日生
  • 実走:津山 12:24 発。走行 73.2km、獲得標高 580m(最高勾配 10.1%)
  • 主な立ち寄り:湯郷温泉観光協会(温泉むすめのパネル&グッズ)/湯郷 鷺温泉館(入浴・温泉納め)/片鉄ロマン街道・天瀬駅跡/日生「お好み焼 オレンジハウス」(カキオコ)
  • 難易度:山らしい山はなく、片鉄ロマン街道は廃線跡なので勾配もゆるい。冬の夕方に日生方面へ向かうと寒さだけが敵になる
  • ルートデータRide with GPS

出発:新大阪から津山へ

朝、新大阪駅。9時15分ごろの新幹線。年末の中央コンコースは、帰省の人でごった返している。輪行袋を担いでこの人混みを抜けるのは、なかなかに骨が折れる。。。

岡山で乗り換えたのは、国鉄色の古いディーゼルカー。方向幕は「津山」、運転台の札は「ワンマン」。津山線である。ロングシートに輪行袋を立てて、のんびり北上していく。こういう時期に新幹線に乗るのも何年ぶりだろう、と思いながら、たまの贅沢だと自分に言い聞かせる。

津山で自転車を組み立てて、12時24分、ようやく走り出す。

湯郷温泉:温泉むすめと、今年の温泉納め

湯郷温泉の入口に、木製の常夜灯を模した道標が立っている。白抜きの文字で「ようこそ 湯郷温泉へ」。抜けるような冬晴れ。津山からは30分ちょっとの道のりだった。

13時30分、湯郷温泉観光協会。「温泉むすめ」の等身大パネルが2体。ピンクの髪に青いチェックのスカート、腰に刀を差した子と、赤いプリーツスカートの子。壁にはアクリルキーホルダーや缶バッジのグッズが並んでいる。湯郷温泉のご当地キャラは「湯郷 美彩(ゆのごう みさ)」。旅のお守りとして温泉むすめグッズを連れて走るのは、まあ、いつものことである。。。

そして今年の温泉納めは、湯郷 鷺温泉館で。「今年最後の温泉かしらね」と当日つぶやいている。走ったあとの湯は、やはり効く。

冬の岡山を南へ

12時58分、13時15分、幹線道路。白い柵の向こうは冬枯れの田んぼ。遠くに山並み。空は真っ青で、日差しは低く、影が長い。

12月末の、冷たく澄んだ空気。とはいえ日が高いうちは陽射しがあって、走っているぶんには寒さはそれほど気にならない。冷えてくるのは、このあと夕方になってからだった。

和気、そして片鉄ロマン街道

15時30分、道路脇に「和気鵜飼谷温泉」の建物。写真の隅には「温泉に憩う 健康郷」の文字。岡山県和気町である。今年の湯は湯郷で納めているので、ここは横目に通過。

和気から先は「片鉄ロマン街道」に入る。片上鉄道の廃線跡を2003年に自転車道として再生した道で、備前(起点)から柵原(終点)まで。標識には「Katakami Rail Line was in use from 1919 to 1991」とある。15時35分の標識で「ここは和気町和気です/備前 起点まで10.0km」。日生へはこの街道を南下していく。

年末の夕方ということもあって、交通量はほぼゼロ。廃線跡なので勾配もゆるく、拍子抜けするほど走りやすい。ただ、日が落ちてくると一気に冷え込んできて、ここがこの日いちばんの我慢どころだった。。。

途中の天瀬(あませ)駅跡には、「推しが武道館いってくれたら死ぬ」のパネルが立っていた。この道が舞台に出てくる作品で、こんなところで聖地に出くわすとは思わなかったw

日生:瀬戸内の夕暮れ

16時23分、川沿い。山肌が夕日で赤茶色に染まっている。

16時25分、海。日生である。瀬戸内の穏やかな水面と、対岸の山影。空はオレンジから水色へのグラデーション。右手には港の倉庫。

16時48分、ガードレール越しに、瀬戸内海に日が沈んでいく。海面にオレンジの光の道。対岸には煙突。ここまで来た、という景色である。

カキオコ:オレンジハウス

17時、日生。日はほとんど落ちて、街は夕焼けの色。お好み焼きの店「オレンジハウス」に入る。誰も来なかったカキオコライドを、ひとりで完遂する。

頼んだのは、カキオコと、牡蠣の鉄板焼き、それに生ビール。

まずは生ビール。ひとりで、スーパードライのジョッキを掲げて乾杯する。氷入りのグラスも一緒に。鉄板には、牡蠣と白ねぎ・青ねぎ・レモンを炒めた一品。牡蠣そのものを味わうならこれ。そしてカキオコ本体。キャベツの上に、大粒の牡蠣を、生地が見えなくなるくらい山盛りにして、中華麺を重ねて、焼き上げる。仕上げにソース、青のり、紅生姜。

味は、相変わらずのうまさ。ここのカキオコを食べるのは初めてじゃない。それでも、ひと口目でちゃんと「ああ、これこれ」となる。生地というより「牡蠣を食べるための土台」といった配分で、ソースと青のりと紅生姜がそれを全部まとめてくれる。

牡蠣はRの付く月に食べるべし、とはよく言ったもので、年末最後の良い締めになった。新幹線で岡山まで運んで、ひとりで食べても、これはやっぱり来た甲斐がある。。。

戦利品

帰宅後、この日の戦利品を並べる。温泉むすめ「湯郷 美彩」のアクリルキーホルダー2種と缶バッジ。買ったのは、昼に寄った湯郷温泉観光協会。等身大パネルの写真も撮りたかったのだが、最終入場がぎりぎりで間に合わず、そこは次回に持ち越し。。。

まとめ

2023年の走り納め。湯郷で今年の温泉納め、和気から片鉄ロマン街道を抜けて、日生でカキオコ。声をかけたカキオコライドは誰も来ず単独になったけれど、牡蠣はRの付く月に食べるべしとはよく言ったもので、年末最後の良い締めになった。

正直に書くと、2023年はあまり走れなかった。仕事に追われて、気づけば月に一度乗れるかどうか、という時期もあった。100km超えが一年ぶり、なんてこともあったくらいで。。。

それでも、こうして年末に、輪行してでも「食べたいもの」を食べに行けたのは悪くない。むしろ、走れなかった一年をこういう形で締められたからこそ、素直にこう思える——来年こそは、ちゃんと走りたい。

今回の走行データ

  • 走行距離:73.2 km(自走区間。津山〜日生方面)
  • 走行時間:移動 2時間53分 / 経過 4時間22分
  • 平均速度:25.3 km/h(最高 44.1 km/h)
  • 獲得標高:580 m(最高勾配 10.1%)
  • 平均心拍:150(最高 176)/ 平均パワー:169 W / 気温:6〜24℃
  • ルート:Ride with GPS