概要

ヘルメットのインプレっぽいものを少々。(機材インプレはホイールばかり書いてきたが、たまには頭の話も。

例によって免責。

  • 頭の形は日本人ど真ん中。極端な絶壁でも鉢張りでもない、と思う。
  • ヘルメットは「割れなければOK」くらいの雑な理解しかない。
  • 比較対象は、これ以前に使っていた OGK Kabuto ZENARD-EX だけ。

というわけで、相対評価しか書けません。ご容赦ください。

結果から書くと、メインは IZANAGI(ロード用)で、これは当たり。VITT(シールド付き・近所用)は、狙いは良かったが自分には合わなかった。

きっかけは前向きな買い替えではなく、2022年、清滝峠の下りで落車して、ZENARD-EX に仕事をしてもらったことだった。無駄な出費の年だったが、頭は無事だった。

これまでの経緯

  • 2020/8:ZENARD-EX(ホワイトレッド、S/M、¥35,200)を購入。
  • 2022/2/14、清滝峠の2本目のダウンヒル:段差でハンドルがステムの中で緩んで(回って)、前のめりに綺麗に一回転。落車前に「カツッ」と嫌な音。数年ぶりの落車、単独。ZENARD-EX は割れたが、身体は「風呂でしみるぐらいの擦り傷1箇所」だけ。ZENARD-EX の使用は約1年半、消耗ではなく落車での全損。
  • 2022/2:買い替え。近所を走るときにコンタクトを入れるのが面倒なので、シールドがメガネの上から使える VITT にした。社外の ARS-3「ピンクミラー」シールドも同時に注文。ヘルメットのほうが到着が遅く、手元に来たのは3月頭。
  • 2022/5/8:IZANAGI を購入。VITT は通気性が悪すぎるので、シールド付きの方は「清滝専用」に格下げ。ロード全般は IZANAGI に。

(後日ショップで確認したら、Prime のカーボンハンドルが、ステムのクランプ部で割れていた。アルミステムだと一応固定できてしまうので、気づかず走り出していたら「また死んでいた」ところ。ハンドルまわりの経緯は、以前の HUNT 50 UD の回 でも少し触れている。

(ヘルメットはいつも定価で買っている。値切る種類のものではない、という気持ちで。

(この年に「スポークとヘルメット割って無駄な出費」と自分でぼやいている。スポークの話は別記事(→ HUNT 50 UD の回)。

スペック

参考:割れた前ヘルメット= OGK Kabuto ZENARD-EX(エアロ寄りのロード用。2019年春発売、S/M 205g・L 220g、定価 ¥32,000+税)。2020/8 に ¥35,200 で購入、ホワイトレッドの S/M。約1年半使って清滝の落車で全損。

VITTIZANAGI
位置づけコンパクトなシールド付きロード。メガネの上からシールドを使えるロード用の上位モデル
重量(カタログ・シールド別)S/M 245g(L 255g)S/M 225g(L 240g)
重量(実測)未計測未計測
シールド/バイザー標準は AR-3 系。社外オプションの ARS-3「ピンクミラー」に換装(2022/2 購入、標準比 約50%軽量・0.8mm ポリカ、AERO-R1/TR/V1/VITT 対応)。マグネット着脱、メガネ併用可、虫・砂・風よけなし
通気悪すぎる(前面をシールドで覆う構造のため)大型エアインテーク+補強ブリッジ。前パッドとアジャスターを連結した内装で風の通り道を確保
価格(定価で購入)¥15,000+税(¥16,500)¥36,300(税込)
頭型日本人頭型(Kabuto)同上
使用サイズS/MS/M
購入時期2022/2 注文・3月頭に到着2022/5

スペックは OGK KABUTO 公式・各ショップ・レビュー記事より。実測重量は未計測。

OGK Kabuto IZANAGI 開封

★評価(5段階・確定)

VITTIZANAGI
フィット★★★★★★★★
通気★★★★★★
軽さ★★★★★★★
シールドの実用性★★-(シールド無し)
コスパ★★★★★★

※ 頭の形で評価は大きく動きます。あくまで日本人頭型・私の頭での話。フィットは3つ(ZENARD-EX 含む)とも違和感がなく、正直★4/5の差をつけるほど繊細に語れません。

所感

フィット

3つとも、かぶって違和感がない。 ZENARD-EX も VITT も IZANAGI も、そこは共通。Kabuto が日本人の頭の形に合わせて作っている、という話は本当なのだと思う。私の頭は日本人ど真ん中なので、そのぶん恩恵を受けているのかもしれない。

正直に言うと、フィットについては「合っている/合っていない」以上のことを語れるほど、私の頭は敏感ではない。3つとも合っている、で終わってしまう。

通気

IZANAGI は良い。 大型のエアインテークで、走っていると風が抜けるのが分かる。

VITT は、正直に言って通気性が悪すぎる。 前面をシールドで覆う構造なので、風の入り口がそのぶん減っているのだと思う。IZANAGI に替えたとき、いちばん「変えてよかった」と思ったのが、この通気だった。

重さ

カタログだと、S/M で VITT が 245g、IZANAGI が 225g。ここに VITT はシールドの重さも乗る。

そして、この差は、私の鈍い感覚でも分かる。 IZANAGI をかぶると「軽い」と感じる。20数グラム+シールド分、というのは、意外と体感に出る領域だった。

シールド(VITT + ARS-3 ピンクミラー)

近所を走るときにコンタクトを入れるのが面倒、というのが VITT を選んだ理由だった。シールドは「メガネの上から使える」ことになっている。ピンクミラー(標準シールドから ARS-3 に換装、¥6,409)の見え方そのものは、特に問題なし。派手な見た目のわりに、視界の明るさやコントラストで困ったことはない。

ただ、肝心の「メガネの上から」が、あまり良い思いをしなかった。 シールドとメガネが当たる。位置がぶつかって、かけていて気持ちのいいものではなかった。「メガネのまま走れる」という当初の狙いは、思ったほど快適ではなかった、というのが結論。

雨の日に一度、シールドは助かると思った場面はある(跳ね返りが目に入らない)。が、常用したいかというと、上の理由で微妙。

使い分け

  • VITT:近所・雨。メガネのまま済ませたい日……のはずだったが、シールドがいまひとつで、出番は減っていった。
  • IZANAGI:それ以外全部。ロング、暑い日、アイウェアを普通にかける日。

ZENARD-EX が仕事をした日 ── 清滝峠、2022年2月

清滝峠、2本目のダウンヒル。段差を通過した拍子に、ハンドルがステムの中で回った。 ブラケットが下を向いて垂れる。ブレーキも握れない、体重もかけられない。なすすべもなく、前のめりに綺麗に一回転していた。

落車前に「カツッ」と嫌な音がしたのは覚えている。あれがハンドルにヒビの入る音だったのだと、あとで知った。後日ショップで確認したら、Prime のカーボンハンドルが、ステムのクランプ部で割れていた。(この落車をきっかけに、ハンドルとステムの相性まで調べることになる。詳しくは → HUNT 50 UD の回 の DM のくだり。

ZENARD-EX は割れた。 そして、綺麗に一回転したわりに、身体は「風呂でしみるぐらいの擦り傷1箇所」だけだった。「本当に落車したのか?」という状態。当時の投稿にはこう書いていた。

外傷はケツ上部の擦り傷のみ。空っぽの脳みそを守るために3.5万円が飛んでった

助かった要因は、たぶん2つ。ひとつは、ソロの夜清滝で、後ろに車がいなかったこと。もうひとつは、ちょうど信号が赤で、減速しようとしていたこと。全開の下りでハンドルが回っていたら、こうは済まなかったと思う。運が良かった。

問題点(VITT)

  • 通気が悪すぎる。 真夏のロードには向かない。IZANAGI に替えて実感した。
  • シールドとメガネが当たる。 「メガネの上から使える」が売りのはずが、実際にかけると干渉して、快適とは言えなかった。VITT を選んだ最大の理由がここだったので、期待外れ感は大きい。
  • カタログ上も体感上も、IZANAGI より重い。

最後に

前向きな買い替えではなく、落車で強制的に更新された年だった。頭は守られた。それで十分、というのが正直なところ。

結果として、ロード用(IZANAGI)は当たりだった。近所用(VITT + シールド)は、狙いは良かったが自分には合わなかった。この2つのコントラストが、そのままこの記事のまとめになる。

コスパ

(そもそもヘルメットはいつも定価で買っている。命を預ける道具を値切る気になれない、というだけの話だ。

  • IZANAGI:¥36,300。ロード用としては中〜上位。フィット・通気・軽さ・見た目に不満はないが、この価格帯としては「普通に良い」くらいの評価に留めておく。
  • VITT:¥16,500 + ARS-3 ピンクミラー ¥6,409。合わせて2万円強。シールド運用が想定通りにいっていれば安い買い物だったが、そこがうまくいかなかったので、費用対効果も同じく「普通」どまり。

こんな人に

  • IZANAGI:日本人頭型で洋物のヘルメットが合わない人。通気と軽さを普通に求める人。ロード用を1つちゃんと選びたい人。
  • VITT + シールド:近所をメガネのまま流したい人、には向いている「はず」なのだが、私の場合はシールドとメガネの干渉でそこがうまくいかなかった。同じ狙いで買うなら、店で一度、自分のメガネをかけたままシールドを当ててみたほうがいい。
  • 逆に、真夏のロングを1つで済ませたいなら VITT 単体はしんどい。

また買うか

IZANAGI はまた買う。 フィット・通気・軽さで不満がないし、マット加工に市松模様のようなグラフィックが入っているのがかっこいい。見た目で選んでも後悔しない。

VITT は……シールドの件があるので、次に「近所用」を買うなら、別のアプローチを考えると思う。(どちらにせよ次も Kabuto でいい。頭の形で外さない、というのが一番大きい。