概要

夏になると、毎年これを食べに行かないと落ち着かない。赤福氷である。2018年、2019年に続いて──去年は仕事が立て込んで行けなかったので、2年ぶり、そして通算3回目。もはや恒例行事だ。

8月の日中なんて本当は走りたくない。早めに起きたはいいものの、久しぶりのロングで準備に手間取り、結局スタートは9時半になってしまった。。。

名張まで輪行して、そこから自走。R422からR368の山あいを東へ。御杖から美杉、仁柿峠を越えて松阪へ下り、勢和多気から伊勢平野を伊勢まで。距離は約87km、獲得標高800mちょっと。

このルートは何度か走っているので、ガーミンに入れたルートは半分お守りのようなもので、「ここ右だったよね」と身体のほうが先に曲がる。意外と覚えているものだ。

伊勢に着いたのが13時半すぎ。ゴールはもちろん赤福で赤福氷。帰りは宇治山田から特急で輪行して帰った。

というか、久しぶりすぎて写真を撮る習慣を忘れてしまった。

メンバー:ソロ。

過去の赤福氷:赤福氷を食べに、ちょっと伊勢まで(2018)向かい風&酷道をゆく赤福氷(2019)

この記事のルート

  • 区間:名張(輪行スタート)→ R422 →(比奈知湖)→ R368 → 御杖・道の駅みつえ → 美杉 → 仁柿峠 → 道の駅茶倉 → 松阪 → 勢和多気 → 伊勢。帰りは宇治山田駅から特急で輪行
  • 主な通過地:名張・比奈知湖・御杖村・(津市美杉)・仁柿峠・松阪市・多気町・度会
  • 獲得標高:807m(下降 961m)。名張側が標高高め、伊勢は海抜ゼロなのでトータルは下り基調
  • 難易度:御杖までじわじわ登り。美杉〜松阪の間に 仁柿峠(三重側が路面悪め・離合困難な酷道)。松阪から先は日陰のない平坦の消化区間
  • 補給ポイント:道の駅みつえ/道の駅茶倉/ファミマ勢和多気。御杖〜茶倉の間はコンビニがほぼない(仁柿峠下のローソンは消滅)。真夏は水分消費が激しい(末尾の補給パート参照)
  • ルートデータRide with GPS(ルート 56791658)
抹茶シロップの赤福氷、赤福餅2個

出発:名張から山へ

真夏の快晴。青空に入道雲が並んでいる。名張で輪行を解いて走り出した時点で、もう日差しが強い。。。

愛車の写真を撮るのも久しぶりだ。

緑のフェンス際に停めたMAKINO FORTUNA

ちなみに今回は、先日作ったルート天気予報アプリで事前にこのルートを入れて、各地点の予報を見てきた。降水確率は全区間0%、ただし「松阪から先は体感33℃以上、休憩と装備の見直しを」という警告つき。当たっているかどうかは、走ってみれば分かる。(答え合わせは末尾の余談で)

まずはR422で御杖方面へ。じわじわと登り基調の道だ。

ひなち湖(比奈知ダム湖)で1枚。

比奈知ダム湖

木陰に入ると、ふっと涼しい。日向との落差が大きい。

木陰の道

いったん津市へ。

津市の道

川沿いに家がぽつぽつ並ぶ集落。こういうところに一度住んでみたい、といつも思う。(夏は虫がすごそうだけれど。。。)

川沿いの集落

奈良県に入る。R368のキロポストの「0」が見えると、道の駅みつえまではもう少しだ。

R368の標識

御杖:道の駅みつえ

道の駅みつえで小休止。ドリンクを補充して、まずはコーラを1本。糖分とカフェイン、この暑さだと即効性が欲しくなる。

すぐ横を川が流れている。飛び込みたい。。。

道の駅みつえ横の川

美杉の山あい

10時47分、開けた谷。稲穂はもう黄金色で、稲刈りを待っている。奥には杉の山と、瓦屋根の古い家。8月末の、いかにも夏の終わりの景色だ。

黄金色の田んぼと山あいの集落

Garminは36度を表示している。外に出る気温じゃないのよ。。。

美杉の山あいの道

仁柿峠:相変わらずの酷道

美杉から松阪へ抜けるには、仁柿峠を越える。R368だ。

そもそも三重の山あいの国道は、酷道率がやたら高い。R368しかり、R369しかり、R422しかり。「本当に国道なんだよね?」と毎回思う道ばかりだ。。。

仁柿峠は、以前から「バイパスを作るらしい」と聞いていた。気になって調べてみると、噂ではなくちゃんと事業化されていた。三重県の「一般国道368号 仁柿峠バイパス」、計画延長3.9km。幅員狭小・線形不良の酷道区間 約5km を迂回して、大型車も通れるようにする計画だ。ただし供用開始は令和16年(2034年)度の予定で、2025年3月末時点の進捗は事業費ベースで44%。つまり、あと10年近くはこの酷道のままである。(三重県:仁柿峠バイパス 再評価書

というわけで、来てみれば相変わらずの荒れっぷり。離合困難な狭路で、前から車が来ないかカーブミラーを確認しつつ、同時に足元の路面も見なければならない。神経の使う道だ。

バイパスが出来て車がほとんど来ないようになれば、こういう道は荷重のかけ方の練習にはなる。。。(暑くなければ、の話だが)

仁柿峠の狭路

ローソン消滅、道の駅茶倉へ

仁柿峠を下りきったところに、以前はローソンがあった。この区間の補給の定番だったのだが、無くなっていた。。。

仕方なく、少し先の道の駅茶倉まで我慢。ここでモンスター350mlとスポーツドリンク500mlを補充。

茶倉のそばを流れているのが櫛田川。全国有数の清流で、2024年度も国土交通省の「水質が最も良好な河川」に選ばれている(全国20河川のうちの1つ。基準は全調査地点で BOD 0.5mg/L 以下)。この日も、上から覗くと川底までよく見えた。(国土交通省の発表

櫛田川

茶倉を越えて、R368で松阪方面へ。

R368 松阪方面へ下る道

本当はコケコッコー共和国で食事をする予定だった。以前ここで食べた「親鶏もも肉かため」の、噛めば噛むほど味が出る焼き鳥が忘れられなかったのだ。しかし、久しぶりのライドと暑さで、食欲がまったく湧かない。またリベンジせねば。。。

コケコッコー共和国

松阪へ下って、ファミマ勢和多気でアクエリアス900mlと水300ml。仁柿峠を越えてからは木陰なんてものはなく、ただひたすら水分を入れ続ける区間だった。Garminは41度を指し示す。。。

ファミマ勢和多気での補給

途中で宮川を渡る。

宮川

惰性の伊勢平野

松阪から先は平坦の消化区間。本来なら脚を休められるはずなのだが、日陰がない。

今年はまだ夏らしく走れていないせいで、身体が暑さに慣れていない。暑熱順化ができていないと、日向の平坦がここまでこたえるとは。。。特に渡会(わたらい)あたりからは、もう惰性で脚をまわしているだけだった。

何とか正気を保とうと、バス停の写真を撮り始める。同行者に「バス停フェチなの?」と言われたことがあるが、なぜか撮ってしまうものは仕方がない。

まずは「平生口」。真新しい待合所だ。平生区が区費で設置したものらしい。夕立で雨宿りするイベントが起きなさそうな佇まい……などと茶々を入れるのは、住民が身銭を切って建てたものに対して失礼なので、言わないでおく。

平生口のバス停

続いて「牧戸」。

牧戸のバス停

そうこうしているうちに、伊勢市へ突入。首は痛いし、脚ももう動かん。

伊勢市に入る道

渡会橋から宮川を。だいぶ大きくなって。。。

渡会橋から見た宮川

13時28分、「伊勢神宮(外宮)1.4km」の案内標識。伊勢の市街に入ってきた。

「伊勢神宮(外宮) 1.4km →」の道路標識と真夏の空

赤福氷

13時半すぎ、赤福 外宮前店に到着。走行はここまで約87km、移動時間で3時間37分。

夏休みの最終日だからか、大混雑である。といっても回転は良く、15分ほどで注文できた。

赤福 外宮前店の店先と行列

去年はこの時期に来られなかったので、2年ぶりの赤福氷だ。

運ばれてきた赤福氷

赤福氷と、小皿の赤福餅を2個。抹茶のシロップがかかった氷の山を崩すと、中から餡と白玉が出てくる。

抹茶シロップの赤福氷(メイン候補)

抹茶の風味が口の中に広がって、火照った身体を内側から冷ましてくれる。一瞬でペロリだった。

輪行で帰る

宇治山田駅から輪行。久しぶりだと、パッキングに20分くらいかかる。。。

宇治山田駅

特急に乗り込んで、水分補給は大事なので車内で1本。回復食にビールが含まれるかどうかは諸説あるが、微量ながらたんぱく質は入っている。ということにしておく。

特急車内でのビール

まとめ

真夏に名張から山を越えて、伊勢まで赤福氷を食べに走ってきた。

本当は L2(軽め)で流すつもりだったのだが、御杖までの登りと仁柿峠でつい踏んでしまい、NP は 171W とテンポ域の縁まで上がっていた。加えて、この暑さと、暑熱順化していない身体。平均パワーは 130W と予定どおり軽めだったのに、平均心拍は 162bpm──涼しい日ならまず出ない数字だ。出力は L2、心拍は閾値。真夏はこうなる。

それでも、恒例の赤福氷は今年もちゃんと回収できた。2年ぶりの抹茶の山は、走ってきた身体にはやっぱり効いた。

ただ、味わって食べる余裕があったかというと怪しい。もう少し涼しくなってから、と言いたいところだが、赤福氷は期間限定。涼しくなる頃にはもう終わっている。つまり来年もまた、真夏に汗だくで食べに来ることになる。。。

関連:2018の赤福氷2019の赤福氷ルート上の天気予報をまとめて見るアプリを作った話

今回の走行データ

走行距離87.22 km
走行時間(移動)3:37:52
経過時間4:22:33
平均速度24.0 km/h
最高速度54.2 km/h
獲得標高807 m(下降 961 m)
平均心拍162 bpm(最大 195)
平均パワー130 W / NP 171 W(最大 724 W)
消費エネルギーGarmin 2,023 kcal / 仕事量 1,704 kJ

今回の補給

タイミング補給
出発前約1,000 kcal
走行中(ボトル)EAA 30g / 600ml
道の駅みつえ(御杖)コーラ 500ml
道の駅茶倉モンスター 350ml、スポーツドリンク 500ml
ファミマ勢和多気アクエリアス 900ml、水 300ml
ゴール(伊勢・赤福)赤福氷、赤福餅 2個
帰りの電車プロテイン、サラダチキン、梅おにぎり(回復食)

走行中の水分は、EAA600 + コーラ500 + モンスター350 + スポドリ500 + アクエリ900 + 水300 で 合計 約3.15L(87km・移動3.6時間・真夏)。それでも足りている感じはしなかった。

反省点は塩分。スポドリとアクエリ頼みで、3.15Lの水分にしては少なめだった。心拍が130Wで162bpmまで上がったのは、暑さと、たぶん軽い脱水と、モンスターのカフェインの合わせ技。次は主ボトルに塩分タブを入れておく。

R422/R368で伊勢を目指す人へ:御杖〜茶倉の間はコンビニがほぼない。仁柿峠を下りたところのローソンも無くなっている。真夏なら道の駅みつえと茶倉で必ず補充を。日陰は仁柿峠まで。松阪から先の伊勢平野は日向の直線が延々と続くので、水と塩分は多めに。

余談:自作アプリの答え合わせ

先日、ルート上の天気をまとめて見るアプリを作った。今回はそれを実地でテストする形になったので、予報と実際を並べておく。

出発前、今日のルートを入れて出た予報はこうだった。

ルート天気予報アプリで名張〜伊勢の予報を表示した画面。降水確率0%、後半区間に体感33℃以上の警告
  • 降水確率:全区間 0%
  • 気温:28〜30℃、体感は名張の31℃から伊勢の35℃へと、東へ行くほど上がっていく
  • 警告:「C-5〜到着地点で体感温度33℃以上。休憩や装備の見直しを」

で、走ってみてどうだったか。

  • :予報どおり、一滴も降らなかった。
  • 暑さの傾向:これも当たっていた。松阪から先、体感が33℃を超えると警告が出ていたその区間で、実際に脚が止まった。渡会あたりはもう惰性だった。
  • 気温そのもの:Garminは美杉で36℃、勢和多気で41℃を表示していたが、これは直射日光や路面の照り返しで高めに出る値。アプリの28〜30℃のほうが実際の気温には近いはずだ。

つまり、「後半がしんどい」ということは出発前に分かっていた。分かっていて突っ込んで、案の定しんどかった。予報の使い方としては、たぶん半分正解で半分間違っている。。。

(なお、アプリのほうは「夜間の到着」という要らない警告も出していた。13時台の到着で夜間もなにもない。作った本人が言うのもなんだが、まだ粗い。)